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自衛隊講演:未来を守る力を学ぶ

静岡大成中学で行われた自衛隊による特別講演。その内容は、生徒たちに深い印象を残し、未来を見据える貴重な機会となりました。和やかな雰囲気の中、講話と体験を通じて、自衛隊の役割と防災の重要性について学びました。

自衛隊の多面的な役割

講演では、自衛隊の仕事について詳しい説明がありました。陸・海・空それぞれが30〜50種類もの細かな仕事に分かれているという事実に、多くの生徒が驚きの声を上げていました。現在、日本国内には23万人の自衛官がおり、国の安全を守るために日々努力を重ねています。

自衛隊に対する生徒たちのイメージは非常に良好で、それを聞いた自衛隊員の方々も嬉しそうでした。さらに、自衛隊に関する誤解や都市伝説を覆すような楽しい動画も上映され、生徒たちの理解を深めることができました。

災害への備えと危機管理

講演の中心テーマの一つが、災害への備えと危機管理でした。東日本大震災や能登半島地震の映像を交えながら、自衛隊の具体的な活動内容が紹介されました。特に印象的だったのは、南海トラフ地震に関する説明です。陸海空を問わず、あらゆる手段を用いて救助活動を行う決意が語られ、生徒たちに安心感を与えていました。

危機管理の基本として、以下の3つのステップが紹介されました:

  1. 脅威を知る(予測)

  2. 対策を練る

  3. 実行する

また、災害時の生存率に関する「72時間の壁」についても触れられ、防災の重要性が強調されました。自助、共助、公助の大切さも説明され、生徒たちは真剣な表情で聞き入っていました。

実践的な体験学習

講演の後半では、実践的な体験学習が行われました。

  1. 海上自衛隊体操:一見普通に見える体操でしたが、実際にやってみると難しい動きもあり、生徒たちは声を出しながら楽しく取り組んでいました。運動不足解消にもなったようです。

  2. 運搬法の実習:3人1組になって、意識がある人とない人それぞれに対する運搬法を学びました。「下げる用意、下げ!」「上げる用意、上げ!」と大きな声で掛け合いながら、真剣に取り組む姿が印象的でした。

未来に向けて

この講演を通じて、生徒たちは自衛隊の役割と重要性を再認識するとともに、災害への備えの大切さを学びました。日常生活の中でも活かせる知識や技能を身につけ、より安全で強靭な社会づくりに貢献する意識が芽生えたようです。

自衛隊の方々の熱意あふれる講演と、生徒たちの真摯な姿勢が融合した今回の特別授業。それは、未来を守る力を育む貴重な一歩となりました。